7番隊隊長の部屋

今とか未来とか。日記ではない。日記はまた別にあります。

生還……いたしました。

長い間、無言で消えてしまい申し訳ありませんでした。 一応、需要があるかは分かりませんが、いらないかもしれませんが、活動再開です。http://7sdiary.hatenablog.com/entry/2014/03/22/003228 詳しい事はこちらの日記の方で説明させて頂きました。説明とい…

日々 11

ニヤニヤしながらこちらを見ている男をフード越しに伺いながら、私は何度目か分からないため息を噛み殺していた。 人さらいにとっての価値なんて知らないし特に自分の容姿に自信があった訳でもないが、偶然にも高い評価を受けられたのは悪い事ではなかった。…

日々 10

私は考えていた。 人さらい達がここに着いた後に彼らがとる可能性が高い行動は大きく分けて3つだ。 一つ目は、金目の物の捜索を行ってから宿泊するというもの。この場合、昼のうちにわざと捕まり(そのために見つかりやすい所に隠れている)夜の間に逃げ出せ…

日々 9

静かで平和な森の中を、数台のトラックがこちらに向かって来ていた。装甲が厚く、鉄格子の窓がついて軍用車にも見えるそれら………しかし私はそれの正体を知っていた。「何で………何で人さらいがここに!?」私は一瞬かなりうろたえてしまったが、すぐに持ち直し…

日々 8

取り立てて変わった事のない日々が過ぎて行った。私は相変わらず毎日本を読んで過ごしており、時々旅人が図書館を訪れる事があっても前の二人組より深く関わるような事は無かった。 私はこの生活を気に入っていた。いつかは出ていかなければならないとはいえ…

日々 7

「じゃあ、私達はそろそろ行くわ。充分休んだし、必要な物も手に入ったし。保存食ありがとうね。」 「まあ、元気でやれよ嬢ちゃん。またどっかであったら、そんときはまた一緒に飯食おうぜ。」 「はい。お食事ありがとうございました。また会えるといいです…

「自己紹介 あなたへ30の質問」に回答!

「自己紹介 あなたへ30の質問」 01. みんなから何て呼ばれてる? 「7、セブン、ナナ…………結構多かったですね。」 02. 自分の自慢できるところは? 「……ず、頭脳?でしょうか?」 03. 自分の弱点は? 「基本的に体力が無いこと……………とスフォル。」 04. 自分の…

日々 6

そのまま関わらずに一週間経ってくれれば私としては最高だったのだが、彼女たちは見た目通り世間一般的に言えばいい性格をしているらしく、案の定その日の夕食に誘われた。でもまあ、料理をしなくていいのだから断る理由もなく、今は彼女たちが使っている部…

日々 5

図書館へ最初に私以外の人が来たのは、1週間くらいしてからだった。 図書室でミステリーの本を読んでいると、入り口の扉が軋む音、続いて20代前半と思われる女性の声が聞こえた。 「すみませーん、どなたかいらっしゃいますかー?」 私はその声には答えず、…

日々 4

その後、ガラスケースからなんとかして中の本を取りだそうと試みたが、ただのガラスではないらしく、渾身の力をこめて自分の本で殴り付けてもヒビすらはいらなかった。この本はマシンガンで撃ち続けても平気な程丈夫だし、私だってこんな見た目でも大の男を…

日々 3

木製の古びた扉に鍵はかかっておらず、力をこめると軋むような音を立てて開いた。 「うう、暗い…」 扉のすぐ横にあった照明のスイッチらしきものをカチカチしてみたが反応がない。電気は通っているという話だったがどうやらブレーカーが落ちているようだ。 …

日々 2

時制:過去 「図書館、ねえ…」 親切な本屋の店主に教わったとおりに北の森にやって来ると、そこには確かにあった…巨大な洋館が。 「使われなくなってから10年と経ってなさそうだけど…なんか凄いことになってるなあ…」 おそらくきちんと管理されていた頃はなか…

日々

時制:過去 ※記憶シリーズの続きとして読んでください ここはヘルンという小さな村。空想都市ディファインに出入りする人々が中継に滞在する事で成り立っている。ディファインの西に位置しているため、ヘルンの住人は毎朝ディファインの隣にに朝日を拝み、何…

寂寥

時制:現在 注:あくまでフィクションであり実際に起こったことではありません。 「団長の選出方法はどうする?」「やはり選挙が一番だと思います」「いやしかし、それでは隊長などの主要メンバーが有利になってしまうと思う」…… レギオンズΣ会議室。 ギル長…

反省

※随分遅いですが「記憶」の後書きです※後書きの癖に長いので注意 とりあえず、終わりましたが…おかしいな、何で12話もいってるんだろうw最初は4,5話の予定だったのに…あ、これ書く前に一旦見直して年齢表記やそれに関係あるものを消しました。色々と矛盾…

記憶 12

時制:過去 side:1 a2の様子があまりにも今までの物とかけ離れている。あの青い目は一体なんだ?その表情は一体なんだ?問いたい事は山ほどあった。しかし俺が口を開こうとしたら、a2から話しかけてきた。「…私…またやっちゃったな…人殺し。でも…いいんだ。こ…

記憶 11

時制:過去 side:2 (注意:長いです) それからと言うもの、私達は必死だった。でも、a1の記憶している研究所内の情報と私の頭脳を持ってすれば、この研究所から、誰も傷つけないと言う厳しい条件下で脱出する事も不可能じゃないはずだ。そうして私達は研究…

記憶 10

時制:過去 side:1 あの日からナナ…a2は部屋から出なくなった。食事も俺が促さないと取らない。もともと白めの肌は日光に当たらないことで病的なまでに白くなり、背が低い意外は標準的だった体も痩せ細ってしまった。 まあ、無理も無い事だろう。むしろ気が…

決算 3

※つながってます。今回で完結するはず。 時制:現在 キル「解散って言われてもなあ…」 ギル長がどこかへ行ってから約十分後。解散と言われたからには会議室に残っているのは何かおかしい、でもそのままどこかに行くのもモヤモヤする。という訳で会議室にいた…

決算 2

※つながってます。まあ読んで無くても分かるとは思いますが。 時制:現在 7「…というワケなんですが…何か300万稼ぐ方法ある人います?」 レギオンズΣ会議室。G様やキル、受付の人に協力をあおいで隊長や主要メンバーを集めてもらった所だ。いつもより事態が…

聖夜

時制:現在 ※つながってません。長い。捏造多し。オチなし。意味不。7視点。 今日は12月24日、クリスマスイブ。レギオンズでも、この日は団員全員で盛大にパーティーをする。依頼を早く終わらせて、皆で一緒に準備をして…皆が一様に楽しみにしているのだ。 …

記憶 9

時制:過去 side:1 「私は…っ、何て事を…人を殺して、平気でいたなんて…」「馬鹿、思い出さなくていい!ナナ、あれはお前じゃない、あの人たちを殺したのは7a2だ、 お前とは違う!お前はナナなんだ!虫も殺せないほど優しくて、俺の幼馴染の…」「違うっ!私…

決算

時制:現在 「ヤバイ、これは本当にヤバイ…」 12月。クリスマスやら何やらで色々と楽しい時期ですが、私にとって12月は一番大変と言っていいほど大きな仕事のある月でした。 1年の総決算。 入団当初から何故か経理の仕事を任せられているので、初めてではな…

記憶 8

時制:過去 side:2 (何…何なんだ、これは…) (記憶が…溢れ出してくる…) (頭が…おかしくなりそうだっ…!) (ケイ…!) side:1 ドアの前で異変に気付いた。部屋の中から、うめき声とバサバサという乾いた音が聞こえてくる。乾いた音はスキルで生まれた本…

記憶 7

時制:過去 side:1 目が覚めると、そこは俺の部屋でした。なんて、少し洒落た事を考えてみた。手術室で麻酔をかけられてからの記憶はないから、誰かが運んでくれたのだろう。ふと、頭に鈍い痛みを感じる。大分切ったのだろう、包帯が頭を半分ほど覆っていた…

記憶 6

時制:過去 side:1 ノックの音がした。「7a1、入るぞ。」そう言って入ってきたのは1人の研究所員だった。いつも俺達に手術やらの説明をする男だ。「何の用だ?」 「7a1、お前に人工的にスキルを与える実験台になってもらう。」「分かった。」何の実験か、等…

記憶 5

時制:過去 side:2 「7a2、いるか?」ノックの音とともに、ドアの向こうから声がした。標準的な身長の男性みたいだ。年齢はだいたい25歳といったところか。「いるよ。入れば?」 ドアが開いて入ってきた人物は、概ねオレの予想通りだった。白衣をきているし…

記憶 4

時制:過去 side:1 夜遅く、研究所の中を、俺は今日最後の仕事を終えるために歩いていた。その日にあったこと、全てを報告する。それが、俺の一日の最後を意味する仕事だった。 「入る」 ドアを開けた先には、暗闇。廊下から漏れる光で何者かの姿が浮かび上…

記憶 3

時制:過去 side:2 死屍累々。 あと血液。 立ちのぼる死の匂い。 そこに立っているのは二人の若者だけ。っていうかオレ達だけ。 オレの右手には拳銃、左手には長めのナイフ。持っている凶器と死体の傷口からして、ここにいるほとんどの人間はオレが殺した者…

災難

時制:現在 いやね、うん。いや、いいんですよ。新入団員が増えるのはオレだってとても嬉しいんです。ていうか大歓迎です。 でも登録とかの処理が大変なんですよ(泣 まだチェックできてない方が大量にいるんですよ。受付の人とかも手伝ってくれてますがそれ…